四季報記者が選んだ新年度大バケ期待の20銘柄(6月17日発表)

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サンケン電気(6707)

パワー半導体大手のサンケン電気(6707)がランクインし、半導体関連企業が続く形となった。外国人持ち株比率は54.8%と、5年前から19.3ポイント向上している。同社は1月の能登半島地震で石川県の3工場が被災。その影響もあって、今2025年3月期は前半の業績が非常に厳しいが、下期から急激に回復する見込み。EV(電気自動車)用途や家電の省エネ対策でパワー半導体需要は中長期的な拡大が確実視されている。

リクルートホールディングス(6098)

リクルートホールディングス(6098)。外国人持ち株比率は直近で43.6%と5年前から17.2ポイント上昇した。2012年に買収した世界60カ国以上で展開する求人検索サービス「インディード」が近年の成長の原動力となっており、グローバル経営が軌道に乗っている。

フォーカスシステムズ(4662)

システム開発を手がけるフォーカスシステムズ(4662)。社会保障関連の公共向けシステムの開発が伸びている。来期も連続して最高益を更新する予想だ。

エアトリ(6191)

航空券予約サイトのエアトリ(6191)。今2024年9月期の会社予想の営業利益は10億円と前期比5割以上の減益。しかし、四季報では繁忙期の夏場にレジャー客の増加で国内外とも航空券販売の伸びが見込めると判断。広告宣伝費などの大幅なコスト増を加味しても会社予想はかなり保守的とみて、四季報は会社計画の3倍の30億円の営業益を予想している。

くら寿司(2695)

くら寿司(2695)。マグロやカニなど人気のネタを使ったフェアや、人気アニメ「名探偵コナン」とのコラボ販促などの効果もあり、月次売り上げが好調に推移。会社側は今2024年10月期の営業益をほぼ前期並みの24億円と予想していたが、四季報夏号は独自に45億円と予想。なお、くら寿司は6月10日に業績の大幅上方修正を発表し、営業益見通しを四季報予想をも上回る55億円にまで引き上げた。

東海理化(6995)

トヨタ系の自動車部品メーカー、東海理化(6995)。今2025年3月期はスイッチ類の出荷数量が増え、生産改善や販売価格是正も効くうえ、前期のリコール費用110億円がなくなる。会社側の期初予想は減益見通しだが、四季報は会社計画は保守的とみて、会社予想に100億円上乗せした増益見通しを立てている。

Dホールディングス(4709)

独立系でシステム運営管理やソフト開発を行っているIDホールディングス(4709)が後場に入り、プラス転換した。午後1時51分現在、前日比35円(2.3%)高の1540円で推移している。一時は1599円まで上伸した。

monoAI technology(5240)

仮想空間「メタバース」のプラットフォーム運営を手がけるmonoAI technology(5240)が本日午前11時すぎから急伸した。午後1時30分現在、前日比39円(6.1%)高の684円と3営業日続伸している。一時は739円まで上伸した。

ステムリム(4599)

阪大発バイオベンチャーのステムリム(4599)が4営業日ぶりに大幅反発した。午後1時11分現在、前日比32円(5.9%)高の572円で推移している。一時は620円まで上伸した。